「門松」は、年神様を招くための目印として玄関に飾られるのが一般的です。また、日本の伝統的な正月飾りで、通常、門や玄関に飾られます。中央には飾り紐(しめ縄)や飾り結び(しめ結び)が施され、形状は一般的に均等で対称的です。門松は、日本の正月行事において、新年を迎える際に家庭や商店、公共の場などで見られる伝統的な飾り物です。
主な特徴や意味合いについてご説明します。
1 年神様の招待
門松は、年神様を招くためのものとされています。家庭や事業に神聖な力を呼び込み、幸運を招くと信じられています。
2 松の意味
松は日本の伝統的なシンボルであり、長寿や繁栄を象徴しています。松の木は冬でも青々としているため、不変の力や厄除けの象徴とされています。
3 竹の意味
「竹」は成長が早くまっすぐ育つので、生命力や長寿、繁栄を表すと云われています。
門松の竹の先端部分が、斜めに切られているものと、真横に切られているパターンがあります。切り口が節に対して水平な「寸胴(ずんどう)」と斜めに切った「そぎ」の2種類があります。
「そぎ」は、徳川家康の生涯唯一の敗北として知られる「三方ヶ原の戦い」があります。
その時の敗北を決して忘れず、次は、対戦相手の武田信玄を斬ると念を込め、門松の先が槍の先に見えるそぎ切りにしたのが始まりとされています。
4 梅の意味
梅の花はおめでたいとされている紅白の花を早春に咲かせることから、出世や開運の意味も込められています。
5 松竹梅
中国で「歳寒三友」と呼ばれており、「寒さに耐える植物」で「めでたいもの」としてお正月に重宝されてきました。
6 正月の期間に飾る
門松は通常、12月末から1月中旬(東北、関東は1/7、関西は1/15)までの「松の内」にかけて玄関や門に飾られます。これは新年を迎え、家庭や事業が繁栄し、厄除けや無病息災を祈る意味が込められています。
松の内は(12月13日)以降に飾るのが一般的な風習、しかし、「苦」を連想させる12月29日と「一夜飾り」となる12月31日は控えた方が良さそうです。
福島県会津地方では、飾り終わった門松は、「歳の神」と呼ばれる無病息災を願う伝統の火祭りでお焚き上げして歳神様を天にお送りし、今年一年の五穀豊穣、無病息災を願います。
門松は、家庭や商店、神社、公共の場など、さまざまな場所で見られます。これによって、新年の幸福を願い、神聖な雰囲気を醸し出します。
門松は、日本の文化において新しい年の始まりを象徴し、幸福と繁栄を呼び込むための重要なシンボルの一つです。
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